子羊の血

ティクーン・グローバル

イスラエル、エルサレム

過越の祭りは、私たちが子羊の血を思い出す時です。トーラーは血の（犠牲）場面が多く記録されています。アダムとエバの衣服のために犠牲になった最初の動物から、義人アベル、アブラハムの割礼、ヨセフの上着、シナイの契約、神殿の犠牲、贖罪の日など。

これらの生々しい図はすべて、イスラエルの人々の集合意識と想像力に、血の償いの重要性を刻むために設計されました。血はタナハ(旧約聖書)で約300回、新約聖書では100回言及されています。イェシュアの十字架刑で、私たちはこれらの象徴の成就を見ます。

ヨハネ 19:34兵士の一人が槍で彼のわき腹を突き刺すと、血と水とが出てきた。

水も血も物理的なものでした。しかし、水はイェシュアの霊をも表し、血は主の魂を表しています。聖書の言葉で言えば、魂は血の中にあります。

レビ記 17:11 肉の魂は血の中にあり、わたしはそれを祭壇の上であなた方がたに与えた、それはあなた方がたの魂を贖うためである。

この節のほとんどの翻訳は間違っています。もう一度読んでみてください。血が贖うのは魂のためです。贖いのルールは、「等価交換」または「置換」です。主の(純粋な)魂は、私たちの(罪深い)魂の代わりに与えられます。血の中の魂は、私たちの魂のために償いをします。魂が魂に取って代わります。

出エジプト記 21:23-25魂には魂を。目には目を。歯には歯を。手には手を...傷には傷を。

ここでの「傷」という言葉は、イザヤ書53章5節の「彼の傷によって私たちは癒される」の「傷」と同じです。主の傷が私たちの傷に取って代わり、私たちは癒されます。主の魂が私たちの魂に取って代わり、私たちは贖われます。血は魂の運び手です。私たちが血が贖うと言うとき、それは魂を意味します。

イェシュアの十字架のそばに立っていた兵士たちは、血しぶきが飛び散ったかもしれませんが、彼らが霊的な意味を理解し信じていなかったら、肉体の血が彼らの救いに影響を与えることはなかったでしょう。イェシュアは十字架で「血を流した」だけでなく、主の魂も注ぎ出しました。

イザヤ書 53:12 彼はその魂を死に注ぎ出された。

イェシュアが血を流しているとき、主の魂は主の御体から（出て）空っぽになっていました。主の魂は私たちの魂のために償いをします。カトリック、プロテスタント、ユダヤ教徒は、ほとんどすべての儀式で聖化の象徴としてワインを飲みます。ワインは魂を表す血を表しています。重要な要素は、ワインや血ではなく、イェシュアの魂です。

この啓示は、個人的で、痛みを伴い、感情的で、恥ずかしく、衝撃的で、親密で、吐き気を催し、目がくらみ、嫌悪感を抱かせ、挑戦的で、対立的です。それは良心的でなく、耐え難いものです。ほとんど信じられません。私たちは、ただ私たちを救うためだけに、神の御子の魂が主の体から染み出しているような恐ろしいことについて、あえて黙想するのでしょうか?

1977年に、私はイェシュアを信じ始めました。当時、私は樹木医やツリークライマーとして働いていました。私の心をイェシュアに捧げる代わりに、私は世俗的な利益に戻りました。そんな時、大きな木の上にいるときにチェーンソー事故に遭いました。ロープで木に縛り付けられている間、私は高いところから自分の血が空中に噴き出すのを見ました。それは臨死体験でした。振り返ってみると、十字架と神の主権者の手との類似点を見ることができます。私の魂は歌われていました。回復期間中、私は世界を放棄し、イェシュアを再考し始めました。1978年に私は救われました。

イザヤ書53章12節に書かれている言葉は、現代のヘブライ語では、病院での輸血のような点滴と同じです。贖罪は、罰の法的解除であり、また、重要な魂の変容でもあります。イェシュアの魂は、輸血のように私たちの存在に(いわば)「注入」されます。

主の魂は私たちの魂に触れ、私たちを完全に変えます。この魂の変容は、新生の経験として始まり、聖化のプロセスとして続きます。

過越の祭りの季節には、毎週の伝統的なトーラーの朗読は（ちょうど）レビ記に当たります。このように、信心深いユダヤ人の心の中に、神殿の犠牲と過越祭の子羊との間に関連性があります。

門柱についた子羊の血は象徴であり、しるしです(出エジプト記12:13)。神の子羊はイェシュアです(ヨハネ1:29、36)。主が刺し貫かれたとき、血は主のわき腹から出ました(ヨハネ19:34)。木製の門柱は十字架の木を表しています。

子羊の血には力があります。その霊の力の秘密は何ですか?

黙示録 1:5 神は私たちを愛し、ご自分の血によって私たちを罪から解放してくださいました。

あなた方は罪と闘っていますか?何か悪い行動があなた方を束縛していますか?イェシュアの血があなた方を解放し、その捕らわれの身から救い出しました。主の血は、あなた方が愛されている証拠です。イェシュアの血について黙想することは、あなた方の人生を支配する罪の力を打ち砕くでしょう。

ヨハネの黙示録 5:9 あなた方は、自分の血によって、彼らを神に買い取った。

誰もあなた方のことを気にしていないと感じていますか?あなた方の価値は、誰かがあなた方のためにいくら支払うかによって決まります。イェシュアは主ご自身の血の代価であなた方を買いました。それくらい主はあなた方を欲しています。それが主の目にはあなた方がどれだけの価値があるかです。あなた方の無価値感は永遠に消え去ります。

ヨハネの黙示録 7:14 彼らはその衣を洗い、小羊の血で白くした。

罪悪感、恥ずかしさ、汚れを感じていますか?イェシュアの血は「あなた方の衣を洗い」、そして「それらを白くする」とあります。イェシュアの血だけがあなた方の良心に届き、罪悪感から解放することができます(ヘブル9:14、10:22)。

あなた方は心の最も深いところで傷ついていますか?外部のものや表面的なものは何も到達できません。イェシュアの血は、主の心の最も深いところから来て、あなた方の心の最も深いところで触れます。この霊的な力は、あなた方の心の奥深くを癒します。